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親愛なる声 シベリウスの歌曲

シベリウス歌曲によるマスタークラス&コンサート

2016年5月27日(金)&28日(土)マリア・ホロパイネン氏によるシベリウス歌曲マスタークラス

札幌コンサートホールKitara 3F 小リハーサル室A
聴講生も併せて募集中です。

2016年5月29日(日)シベリウスの歌曲と室内楽によるコンサート

開演13:00(12:30開場)札幌コンサートホールKitara小ホール
全席自由 前売2,500円 当日3,000円 日本シベリウス協会会員2,000円

詳細は日本シベリウス協会北海道支部のこちらまで!

シベリウスの「歌曲」にであうこと

                            駒ヶ嶺 ゆかり

シベリウスの胸板の厚いあの大きな肢体から深みのある声を想像します。
 百曲以上の歌曲を生み出したシベリウスの、息の長い豊かなフレーズは弦楽器の筆運びを感じます。ピアノパートに託された音楽は、自然界の息吹、輝き、激しさそのもの。その音達は歌詞であるテキストに躍動感を与え、ときにまとわりつき、更にその言葉を高みへと押し上げていくようです。
 若きシベリウスが、フィンランドを飛び出し外国で学び悩み続けた時、自らの中に沸立つ魂の声に導かれ「カレワラ叙事詩」を紐解いたと云います。そこに息づく森羅万象のメッセージに、シベリウスは「音楽そのもの」を発見しました。
 間もなく大作『クッレルヴォ』が生まれました。この作品の男声合唱と二人の演者となる独唱者に与えられた「歌」には、人の声の限界をもって表現しなければならない場面を孕んでいます。これこそがシベリウス歌曲の原点なのだと思います。
 「シベリウス歌曲は演奏が困難である。」という見解で括ってはならない世界があるのではないでしょうか。それは声の出し方である「発声法」で探っても到底たどり着けないものと思います。全身に力がみなぎり、自然界の霊的なものと共鳴し、無心になってこそ、その「声」は与えられると。
 シベリウスの「歌曲」にであうことは、歌う者にとって、「生きて歌う」ことを実感することであり、それは「生命」を思うことであると思います。

 今回札幌の地で、北欧歌曲のスペシャリスト、マリア・ホロパイネン氏をフィンランドからお招きし、5月27日・28日の2日間「シベリウス歌曲によるマスタークラス」を開催します。集中的にシベリウス歌曲の研究が出来る事は大変貴重な機会であると思います。全国各地から受講される方が、それぞれシベリウスの歌曲を携えてご参加下さいます。この度、シベリウスの歌曲を学ぼうとしている方々がこのようにいらっしゃる事を知る機会ともなり、大変嬉しい発見です。是非、聴講もできますので、ご来聴をおまち申し上げております。
 そして、そのマリア・ホロパイネン氏には、5月24日は交流会「シベリウスの食卓」にもご登場頂きます。シベリウスが召し上がったフィンランド料理を皆様と味わいながら、マリア・ホロパイネン氏からフィンランド料理のお話を伺います。シベリウスのピアノ作品や歌曲などのミニコンサートもございます。こちらは予約要で50名限定です。
 更に5月29日は、演奏会「親愛なる声 シベリウスの歌曲」の開催です。北海道支部の演奏者全員が出演し、声楽・室内楽作品を演奏致します。またマスタークラス受講生の演奏もございます。マリア・ホロパイネン先生から語られる、シベリウス作品の真髄とフィンランド人のスピリッツを受け止めつつ、この企画を成功させたいと願っております。

詳細は日本シベリウス協会北海道支部のこちらまで!

5月29日コンサート

※上のチラシ画像はクリックすると良くご覧になれるサイズと見やすさになります。

終了した企画は以下をご覧ください。

2015年3月3日交響詩クッレルヴォ公演
夏のピアノ企画 Sibelius150